毒

うまれたときから少しずつ浸食してきた毒は、抜け出せたと思っても、ふとしたきっかけで、一瞬にして滲み広がって、いとも簡単に引き戻される。

たくさん友達がいて、音楽もして、美味しいものを食べて、わたしは確かに幸せに暮らしている。

それでもずっと、きっとこれからも。

いつまでつづくのだろう。

どうあがいても、もがいても。

その幸せな自分自身、すべて間違いだったんじゃないか。

今まで信じてきたもの、わたしをつくり上げてきたもの、すべてがその支配下にあると思うと、こわくてたまらない。

そんなわけないこともわかってる。

誰のせいにもしたくなんかない。

まして誰かにぶつけるなんてとんだおかどちがいだ。

自分の問題であることに変わりはないのだから。

そんなものさっさと昇華して、本当の意味で強く、やさしくなりたい。

だけど

どうしても

どうにもならないときがある

どうしようもなく、果てしない。

ださいなー。